関税理士事務所・京都駅前元気案内所

●信義に厚く固く約束を守ることを「尾生の信」という。一体何のことか？そもそも「尾生」とは人名だから仕方がない。「春秋時代の魯に尾生という男がいた」…好きな女性と橋の下で再会を約したが大雨で増水し結局溺れ死んだらしい。今どきそういう男はいないだろうが、何となくいて欲しい気がする。●人間には「忘れがたい屈辱」の一つや二つはある。これも「春秋時代」の話だが、越の「王践」が呉の「夫差」と戦い、会稽山で敗れて囚われの身となった。この時の屈辱が「会稽の恥」「臥薪嘗胆」(史紀) 【恥】

●学問とは真理を極めることたが、それはあまりにも奥が深く、やってもやってもキリがない喩えに「亡羊の嘆」がある。人間とは欲望の赴くままに生きるモノと主張して孟子に嫌われた「楊朱」の言葉である。「亡羊(ぼうよう)」は逃げた羊のことで、これを追い詰めて捕らえることはできなかった。学問はさらに難しいという。さもありなん。●陰陽道では「有卦と無卦」がある。「有卦=七年間は幸運が続く」「無卦=五年間は凶事が続く」…「有卦に入る」とはナニをやってもラッキーでツキまくること。しかし、古来「それは七年間」限りなく続くものではない。 【有卦】

●「京の着倒れ、大阪の食い倒れ」…当たらずとも遠からず！「尾張の着倒れ、美濃の系図倒れ」「関東の着倒れ、奥州の食い倒れ」「桐生の着倒れ、足利の食い倒れ」「下総の食い倒れ、常陸の着倒れ」(浮世床)●「夏炉冬扇」…時期外れの役立たず！「寒に帷子土用に布子」「十日の菊六日の菖蒲(あやめ)」「夏炬燵」葉月の白かさね」●「紅一点」は「万緑叢中紅一点(ばんりょくそうちゅうこういってん)」、「石部金吉」は「石部金吉金兜(いしべきんきちかなかぶと)」 【京の着倒れ】

●芝居や相撲で客がブーイングを鳴らし、座布団を舞台に投げ入れることがある…これを「半畳を入れる」という。もし、ただ「座布団を投げ入れる」といってしまうとその通りだが味気ない。「半畳」は「人間一人分の茣蓙=座布団」●ずるくて欲どおしいことを「阿漕(あこぎ)」といい、実際に伊勢の津に「阿漕が浦」がある…時間があれば調べてもらいたいが...どうやら親孝行な漁師の名前らしい。「阿漕が浦に引く網」は、隠し事も度重なると知れわたってしまうと意味とか。かなり持って回った話だ。【半畳】

●「嘘」ほど「デタラメ」はない…「嘘は泥棒の始まり」「嘘八百」。しかし「嘘も方便」…「本当のことを伝えると角が立つ」「角を立てるくらいなら」と人は悩む…それだけ人間関係が大切だということだろうし「嘘」がないと壊れやすい。●今ではあまり使わないが、「月日が経つのは早い=光陰矢屋ごとし」という意味で「烏兎怱々(うとそうそう)」がある。ナゼか？中国には、太陽には三本足の烏が、月には莵が済んでいるということわざ(金烏玉莵)がある。「惣」は慌ただしい様のこと…そう思うと、月を眺めるたびにのんびりできない。【嘘と角】

●見るからに健康な人が不意に病気になったりすると「鬼の霍乱」という…「霍乱」とは？「霍乱」とは「暑気 あたり=日射病=熱中症」のこと。「霍(かく)」は急に、にわかにの意味…健康は自己管理だから気をつけたい。●「謦咳(けいがい)に接す」は、恐れ多くて尊敬する目上の人に直接話を聴けないことをいうのだが、「謦咳」は？「咳払い」のことである。現代では、なんでも遠慮なくズケズケ聞くことが流行りだが、自分ごときが恐れ多いという「相手を敬う謙虚な気持ちを持ち続けたい」ので先人、先輩の咳払いには気をつけたい。【鬼の霍乱】

●家の中では傍若無人でも一歩外に出るとイイ人のことを「内弁慶」といい、正しくは「内弁慶の外地蔵」 類似語に「家の中の弁慶・痩犬」「打ち広がりの外すぼまり」「陰弁慶・楽屋弁慶・炉端弁慶」がある。●「まったく手がつけられず、打つ手がないこと」を「万事休す」という。これは「親バカは手が付けられない」からきている。中国宋の「高従海」は第10子の「保?(ほきょく)」は目に入れてもいたくない、デレデレのいいなりである…「万事休す」は、こんな「高従海」を見た人々が言った言葉。「もうこうなったら手の付けようがない誰のいうことも聞かない」 【内弁慶】

●「一連托生」とは？死後人は仏になれる？なれたら「蓮」の上で静かに暮らす…死んでも一つ「蓮」の上で一緒に暮らすという堅い決意を言う。自分はあなたとあの世まで同じだというのは現世の思い…運命共同体として結束するときの話だが、時としてたもとを分かつことがある。●「優曇華」とは架空の花で誰も見たことがない…知らなくてもよいが「3千年 に一度咲く幸運の花」である。ここから「滅多に見られない=千載一遇のチャンス」の意味に。【蓮と優曇華】

蓁が乱世を統一するまでの権謀術策に明け暮れた約250年間を「戦国時代」という。そのもとになったのが「戦国策」…その中に「倚門の望(イモンノボウ)」がある。「母親が門に寄りかかってわが子の帰りを待ちわびる」というのんびりした風情を言うが…そうではない(子を思う母心)。「戦国時代」の前が「春秋時代」…その故事に「宋襄の仁」がある。「宋襄」は、楚が布陣する前に先制攻撃することを潔しとせず、最後に敗退したために滅んだ。情けは無用、人のためにならず、命あっての物種…都合よく解釈すればよいが…知らずに知ったかぶりをするととんでもないことになりそうだ。【戦国時代】

●「若木=若者=折れやすい、未来洋々」…あまり頼りになならないとか、若者の未来に賭けるという意味がある。どちらにしても大切にせよと意味である。若者に対して年寄りは「古木」…「古木」がでしゃばるのは間違いのもとだ。だからといって、必要以上に好かれようと諂うのも見苦しすぎる。「古木」は「古木」で難しいものだ。「古木に手を掛けるな若木に腰掛けるな」「若木の下で笠を脱げ古木の下で糞をこけ」…いつの世も事業承継は難しい。古木が背中でものをいう時代ではなく、すべて御膳立てして手取り足取りでしか後を継いでもらえないようだ。【若木】

●誰しも新しい年の最初に観る夢(初夢)が良いと、その1年はずっと良いことがあると思いたいが、所詮、この手の話は誰もがナルホドと感心するだけでよい。例えば、�@日本一の富士山�A強さと尊さの象徴の「鷹」�B「成し遂げる=為す=茄子」…人によっては静岡県の三大名物だという人がいるが。また、別の人は「一富士二鷹三茄子四扇五煙草六座頭」だ「一富士二鷹三茄子四扇五煙草六座頭七丁髷八薔薇九歌舞伎」だともいう。もともとの「年の初めに良い夢を」はどこへやらだ…七福神が乗った宝船の絵を布団の下に敷いて寝ると「めでたい初夢が見られる」とか…一度ためしにやってみたい！【初夢】

とかく人の世とは…自分としては精一杯やったつもりでも、思うように結果が出なかったり期待はずれなことばかり。自分の実力不足、思い上がり、期待過剰、欲張りもあるが相手次第だ。そこで、私(関)は、いつも「これが今の自分には関の山だ」だと言い聞かせている。「関の山？」…三重県関市の祇園祭の「山(山車)」のことで、大層立派だそうだ。それを見た人は皆「これ以上立派な山車はない」と感心したとか。思い上らず謙虚に「関の山」といえる自分(関)でありたい。【関の山】

ぐでんぐでんに酔っぱらって訳が分からなくなる状態を「泥酔(でいすい)」という。ドロドロになるまで酔っぱらうという 意味だが「泥＝ドロ」ではなく「泥(でい)」である。「泥(でい)」は、南海に住む骨のない中国の想像上の虫で、水がないとドロドロになってしまうらしい。酒を飲まない人は「なんでそこまで飲むのか？」と不思議に思うだろうが、嬉しくても悲しくても、それを人と分かち合うためには酒がいる。問題は「泥酔」の意味とその時の自分を知らないということである。「泥」は傍迷惑で厄介な虫である。【酔っ払い】

地名や苗字には全く読めないものがある。聞けば「納得」「関心」するから面白い！なにはともあれ 楽しみながら「納得」「関心」したい。まずは「日付(旧暦)」から…�@四月一日�A五月七日�B六月一 日�C八月一日★�@4/1は「衣更え」で着物の綿をぬく「わたぬき」�A5/7は梅雨入り「つゆり」�B6/1 は瓜が割れるころ「うりわり」�C8/1は稲刈りのころ「ほずみ」…次は「読み方」から考えて見よう！ �@小鳥遊(たかなし)�A月見里(やまなし)�B春夏冬(あきなし)�C臥龍岡(ながおか)★ヒント�@鷹がいないと？�A山がないと？�B秋がないと！�C龍が寝そべっているようななだらかな岡は？…こういう名字の人の人生って、多分豊かなんだろうナとツイ想像してしまう。【苗字】

物事を理解するという意味を普通「�@分る」というが…�A解る�B判るもある。本当はドレだといわ れても「わからない」わからないときは？一つ一つ打ち消すべと分かる！�Aは「半分にわける」�Bは「バラバラにして見てわかる」という意味。�@の「分」は「八(ではなく「二」)」…スパっと二つに斬って「正否を見分ける」という「字」。正否を見分けるためには、「世情に通じ、人情に厚く、しかも、融通が利く」ということが必要だから「�@分る」というのはいと難しい。【分かる】

人間は「勘定高く抜け目がない」もの、世の中は「住みにくく暮らしにくいもの」…にんげんとか世間は「世知辛い」もの。分からないのは「世知」と「辛い」…調べてみると、「世知」は仏教用語で「世俗の凡夫の(浅)知恵」、「損得勘定ばかりでこせこせしている」の意味！「辛い」はソレを強調したもの！人の世とは「世知辛く住みにくい」と思って気強く生きねばならない…私は仏様の有難いエールだと思って清風生活を心がけているが、それにしても「世知辛い世の中」である。【世知辛い】

地面をたたきつけるような激しい雨を「篠突く雨」というが、その意味は？「篠」は「篠竹」、細く群生する竹や笹の総称。「篠突く」とは、篠竹を束ねて突き下ろすように、細いものが一度に束のように飛んでくる様をいう。気象用語では�@やや強い雨(10〜20�_)ザーザー�A強い雨(20〜30�_)土砂降りの雨�B激しい雨(30〜50�_)バケツをひっくり返したような雨�C非常に激しい雨(50〜80�_)滝のように降る雨�D猛烈な雨(80�_以上)息苦しく圧迫感があり、恐怖を感じる…と分かれてる。さて、「篠突く」とは？?どのくらいだろうか？ 多分�Aくらいではないだろうか？【雨】

世の中には「右」と「左」がある…私は「左利き」だが「左翼」ではないし、根っからの「左党」ではないので、ビールを嗜(たしな)む程度だ。貧乏暇なしで「左団扇(うちわ)」ではないが、コロナの影響も少なく、お陰で「左前」でもない。血液型はＢ型で「熱しやすく冷めやすい」「瞬間湯沸器」、「気長」に見えるが至って「短気」で頭は「左巻き」だ…さて、「右利き」の皆さんはいかがだろうか？「右翼？」「右党？」「右団扇？」「右前？」「右巻き？」 【右と左】

「鞍替え」…これまでの仕事や立場を変えること！早い話が、転職であったり、所属政党を変えるこ とだが、もとは「遊里語」である。遊女が遊里や遊女屋を変えることをいった、「くら」は「倉、鞍、座 」＝「居場所」のこと。「鞍替えする原因」は「病気」や「トラブル」、 善し悪しは別にして昨今はごく普通。。ただ、あまり自分本位で都合主義はいかがなものか。あまり度重な ると、周りからの信用を失う…世の中というのはソウいうものである。【鞍替え】

「陰で人を唆(そそのか)して操ること」を「差し金」というが…もともと「舞台の袖」から 「舞台の上の人」を操ることをいいます。ただ、同じ「差し金」でも歌舞伎と人形浄瑠璃では 違います。「歌舞伎」では「蝶や鳥などの小動物を舞台の袖から操る針金」を、人形浄瑠璃 では「人形の手首や指を動かすために腕の中に入れておく細い鉄の棒」を「差し金」といい ます。この世は「金」を「操る者」と「金」に「操られる者」の「夢芝居」かも！ 【夢芝居】

もちろん我流である「独学孤陋(どくがくころう)」。「無我夢中」は誰 でも文字で分かる。なら「竜跳虎臥(りょうちょうこが)」はどうだ？梁の武帝が書の大家「王義之」 の書を絶賛した言葉で筆の勢いが自在絶妙なこと！「伯夷叔斉(はくいしゅくせい)」は？どち らも人名、高潔で清廉な人の喩えである。いい年をして知らないことが多い。「多事多端」「破天荒解」「卞和泣壁」「墨子悲糸」「塞翁失馬」「無欲恬 淡」…「老驥伏歴」「老気横秋」…これからも「四字熟語」を楽しみたい。 【ボケ防止】

「我慢って」…思い上らず耐え忍ぶことだが、本来は「仏教用語」の 「七慢」のひとつ。「七慢」�@慢(まん)うぬぼれ�A過慢(かまん)人は自分より下か同等�B慢 過慢(まんかまん)人よりは自分が勝る�C我慢(がまん)自分中心�D増上慢(ぞうじょうまん)悟 ったとおごり高ぶる�E卑慢(ひまん)非常に優れた人よりはちっよと下�F邪慢(じゃまん)間違 っても正ししいと言い張る…「我慢」は�Cである。早い話が…凡人は、自分は偉いと思い込 み、他人を軽んじる、それだけ自己本意で自分に執着して思い上るものだとお釈迦様はおっ しゃっておられるのだ。人間とは八慢、九慢と限りなく厄介な生きものである。我慢の意味も知 らずに我慢していると思い込む難儀な生きものである。 【我慢】

�@秋風が立つ(仲の良かった男女の関係にヒビが入ること)→なんで「秋風」なのか？�A「石に布団はかけられず」って？ どういう意味？「石」って何だ？�B「石に漱(くちすす)ぎ流れに枕す」がなんで「負け惜しみが強い」となるのか？�Cいい 加減なものを「杜撰(ずさん)」というのはなんでか？�D「下衆の一寸(げすのいっすん)」→「下衆」は下品な人、「一寸」って？そもそも何のことか？�E「骸骨を乞う」って、なんのことか？★�@秋風＝飽き風�A「石」＝墓石、生きているうちに親孝行�B石枕流漱の言い間違いを押し通す�C杜黙(人の名前)の作詩はデタラメ�D戸を最後までキチンと閉めないと下品�E退職願いのこと 【秋風】

10月1日は「日本酒の日」...新米酒造りの季節である。一説には1万とも2万ともいわれる日本酒の銘柄数...とてもではないが数えきれないし、例え数えたところでとても飲みきれない。酒を旨いという人もいれば苦いという人もいる。ただ、マズイという酒飲みはいない...ということは？多分旨いのだろう。嫌われるのは「管(くだ)を巻く酒飲み」...管は糸車の軸のことで、回すと「ぶ〜ん、ぶ〜ん」と何とも言えない単調な音がする→繰り返し同じことをいう諄い酒飲みということになったらしい。かといって無口な酒飲みも不気味だし、大声で話すのも傍迷惑だ...燗は温めの「人肌」がイイ...と上戸ぶっているがその実は下戸だ！雰囲気だけで酔い、人に酔い、船に酔う、仕事にも酔う...飲まなくても年中酔っ払っている。【日本酒の日】